地震避難訓練と防災集会

明日、1月17日は、今から28年前の1995年、阪神・淡路大震災の起きた日です。今田小学校では、その前日に当たる今日、地震避難訓練と1.17防災集会を開きました。

地震避難訓練は、小学校と幼稚園が一緒になって行いました。「地震が発生した。放送機器が壊れて使えなくなった。」という想定です。揺れが収まるまでは座布団をかぶって机の下に潜り込みます。そして、拡声器をもってまわって指示する教職員の指示に従って避難開始です。運動場の南側に避難する予定でしたが、雨が少し降っていたので、体育館に集合しました。

小学生も幼稚園の子も、素早く静かに集合することができました。

校園長からは、次のような話をしました。

「今日の訓練は、地震が起きたとき、どうするかの訓練です。そして、今日は放送が使えないという想定で行いました。地震で機械が壊れたら、いつもしていることができないことがあります。そんなとき、どうしたらいいかを考える訓練です。

大事なことはいつも言っている「おはしも」です。「おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない」が大切なのかをもう一度考えてください。それは、「命」を守るためです。命は、なくなってしまったら絶対に取り戻すことはできません。だから、「おはしも」を守って命を守るのです。

今から28年前の1995年1月17日の朝早くに起きた阪神・淡路大震災。家が壊れ、火災も発生して6,000人を超えるたくさんの人が亡くなりました。
他にも、今から12年前の2011年3月11日には、東日本大震災、ちょうど6年生が生まれた年度の3月です。今から100年前の1923年9月1日には、関東大震災もありました。
地震はいつやってくるか分かりません。だからこそ、命を守る行動ができるようになってほしいのです。自分の命を大切にしてください。自分の命を大切にできる人は、友だちや家族、周りのみんなの命を大切にできる人です。
命を守るために、自分の目と耳を使って、命を守るためにどうすればいいのか自分の頭で考えて行動できる人になってください。

自分の命が守れたら、次のことを考えることができます。子供でもできることがあります。自分に何ができるか考えてやってみましょう。お皿を洗うこと、水を汲みに行くこと、泣いている小さな子にやさしくすること、子供でもできることがあるんです。命を守ること、そして命が守れたら自分にできることを考えること、これをボランティアといいます。命が守れたら、自分にできるボランティアを考えてみてください。」

地震避難訓練の後、小学生は多目的ホールに集まって、消防署の方から防災についてのお話を聞きました。地震などの災害が起きたとき、避難所で必要なものは何なのか聞きました。水が必要、食べ物が必要、着るものが必要、といった話を聞きました。もちろん、水や食べ物が必要であるのは言うまでもないことですが、同時に大切なのは「トイレが使えることが必要」ということです。今、ほとんどのトイレは水洗になっています。水が止まってしまったら、流すことができません。だから実際の避難所では飲み水が必要なのと同時にトイレを流すための水が必要なのだという話を聞きました。

災害はあってほしくないことだけれども、少しでも被害を減らし、生活していけるようにするためにどんな準備をすることが必要なのか、学ぶ時間になりました。